関係ないけど、君も長崎バイオパークに行こう。
突然ですが、あなたは動物が好きですか?
好きですか!私もです。
じゃあやっぱり長崎バイオパークに行ったことはあるんですね。
えっない?ないのに?動物好きを名乗っておられる?そんな人生の損失を?
例えこれがFGO関連の記事だけを投稿しているブログであり、あなたがFGO関連の記事を目当てにたまたま読んでいたのだとしても、その人生の損失と向き合う機会を得られたことを自らの前世からの功徳故と感謝しましょう。
というか動物好きは偏在するのですよ。オタクはわりと動物好き多いし。
あとここは私のブログなので好きに使います。
日頃から長崎バイオパークを人へ勧める機会を狙っているのですが、折しも長崎バイオパークとけもフレのコラボが決定しましたので、もう私は一切の躊躇をしません。
何があっても長崎バイオパークへ行ってもらう。そうした決意の元、筆を執りました。
長崎バイオパークってどこにあるの?
長崎県西海市に存在する、『見ているだけではつまらない!遊んで、学んで、ふれあって。』をコンセプトに掲げる「ZOOっと近くにふれあえる」動植物園です。
長崎県の地理に疎い各位の為に、ざっくりした案内をしましょう。
まず右手で親指と人差し指をくっつけるOKマークを作って下さい。
まずはその親指と人差し指のあわさった部分がバイオパークです。
次に親指の付け根、その辺が長崎市です。夜景で有名な稲佐山がそこです。
人差し指の付け根、そこに長崎空港があります。
人差し指の第二関節がハウステンボス。後述するバイオパークへの無料シャトルバスの発着はここ。
そして、このわっかの部分は何かというと、大村湾です。当然これは海です。
おわかりいただけるでしょうか。
この、旅行者にとって関連のある部分がぐるっと大村湾を取り巻いているのです。
なのでぶっちゃけると、バイオパークのアクセスの悪さは相当なものです。
しかし、それでもなおバイオパークに行ってほしい。
それだけのものがバイオパークにはあるのです。
長崎バイオパークの特徴ってなあに?
これぐらいですかね。
ちなみにこれはマーラです。
最近ふれあい動物園とかにもいることがおおい齧歯類で、でっかいテンジクネズミです。
これでも分かりづらいですか。ではそうですね……。
はぁ~~~~~近いわ~~~~マジで近い~~~
そうなんです、近いんです。やばい。めっちゃ近い。見ててテンション上がってきた。
しかも、これが園内のものすごくざっくりした囲いの中で展開されているんです。
動物が人を恐れないどころか向こうから寄ってきたりするわけです。
普段動物園で見慣れているフラミンゴ、くちばしがどんな感触か、
あとカンガルー、どんな手触りか。アカハナグマかわいいんですよ、
それとキツネザル、けっこうふわふわなんですよ!
動物園によく行く人でもなかなか知りたくても知れないことを知ることが出来る、
それが長崎バイオパークの一番素晴らしいところだと思います。
園内について
長崎バイオパークは勾配のある斜面、おおよそ2kmぐらいの道のりです。
一応スロープなどもありますが、なんかこう、がんばってください。
健康な人でも歩きやすい靴でないとすぐに足が痛くなる可能性大です。
順路通りに歩けばきちんと全ての動物の展示場を見ることができるので、見逃しはほぼ発生しません。
入園したらまずは長い坂を上り、最初の展示場へと向かいます。その後も坂はいっぱいあります。
道中が退屈しないように設置してある、手作り感のある看板とかを見ながら歩きましょう。
エサガチャ
さて、バイオパーク最大の特徴はエサガチャです。
その名の通り、至る所に動物のおやつが入ったガチャガチャが設置されており、これを回すと一瞬で動物が群がってきます。動物にモテモテになれますよ。やったな。
人気者になれる極地となるのが、こちら。
いや~~~~、群がってますね。
これはリスザルです。大量にいます。その名もリスザルの森。
四方八方から自由自在に飛びかかり、ポケットの中身やアクセサリー類をもぎ取り鞄の中へと手を突っ込むバイオパーク一の猛獣です。マジでやばい。
大好物のミルワームとかカプセルの中に手を突っ込んで一発で全部持っていくぐらいはやります。
ここまでアグレッシブではないにせよ、だいたいの動物がガチャガチャの音を聞くと寄ってきたりします。
エサはペレット、レーズン、ミルワームなどで、設置箇所の動物にあった内容です。
他のゾーンに持ち越したりしないようにしましょう。
多くが一回100円ですが、両替スポットがあまり多くないので、予め3000円分ぐらい両替しておくと安心だと思います。十連1回分ですよ。安い安い。
自由さ
エサガチャがあるからといって無限に動物とふれあえるわけではありません。
先ほど手からエサを食べていて近かったキツネザルですが、翌日なんかこうですよ。
天気が良かったからなのかこうなんですよ。
最高ですね。自由です。いくらレーズン振ってもだめでした。
動物の気まぐれに振り回されたい人はかなり良い気持ちになれるはずです。
そのへんを自由に動物が移動しているというのがまず最高です。最高ですよね?
見て下さいよ、ベニコンゴウインコがその辺をほっつきあるいてるんですよ。
でもこの歩いてるベニコも動物の気分次第なんですね。最高です。
動物に振り回され、見たい物が見られないという贅沢を堪能できます。
檻が少ない
展示場の中に入れなくとも、バイオパークは基本的に柵や檻が少ないです。
あったとしてもアクリル板などで区切られており、かなり見通しが良いんです!
たとえばビーバーとか
こういう状況ですし(鯉かなにかか?
カワウソさんたちも良い感じの滝があるエリアでのびのびとしています。
我ながらめっちゃ良い感じにとれました。うれしいです。
見慣れた動物も距離感が違うだけで全然感じ方が変わるんですよ。いいですよ。
他にもファンサをくれるバクや、白くて綺麗な山羊などもいて最高です。
PAWがいい
PAWは長崎バイオパークの入場口の外に配置されているペット動物ゾーンです。
犬や猫などのコンパニオンアニマルが中心のエリアですが、ここも普通に近い。
大型犬や多様な猫、コンパニオンバードや兎、デグーなどがいます。すごいです。
正直、動物が好きな人の場合はここで半日を余裕で潰すことが出来ます。
私も毎回30分で出ようとか思いつつ数時間います。
なんかもう写真編集してるだけで既にバイオパークに帰りたくなってきた……。
別途500円の入館料がかかりますが、前述の通り、動物が好きでちょっと駄目になりがちなタイプの大人であれば差額だと思って払うことをお勧めします。
バイオパーク入園料とセットになってちょっぴりお得なチケットもあります。
バイオパーク目当てで旅行をするなら
最初に書いたとおり、動物好きが内臓の一つを売ってでも行くべき場所であるこのバイオパークはかなりの僻地にあります。
バイオパーク周辺数キロには宿泊施設などありません。
唯一の交通機関は、ハウステンボス発着の無料シャトルバスのみです。
このシャトルバスも一日3往復のみですので、時間を相応に制限されることになります。
これらを踏まえて、バイオパークを主軸とした旅行プランを提言いたします。
車の運転に自信がある人
特に心配をする必要はないです。
好きな場所に宿泊して、好きなタイミングでバイオパークにいきましょう。
HISがハウステンボス宿泊+レンタカー付の飛行機パックとかをよく売り出すのでそういうのを活用するとけっこうお安くあがると思います。
車の運転が苦手な人
ほかの全てを捨てた一泊二日旅行、またはバイオパーク主軸の二泊三日旅行がお勧めです。
・他の全てを捨てた一泊二日旅行
福岡空港、または長崎空港に極力朝一でつく便をとり、ハウステンボスへと直行。
宿泊や食事はもちろんハウステンボス周辺で完結させます。
どちらの空港でもバスや電車などがかなりの本数出ていますので、
自分の最寄りの空港からの便などで選んで良いと思います。
これであれば、昼ごろにハウステンボスを出るシャトルバスには間に合いますので、
昼から夕方までバイオパークを満喫できます。
また、翌日も朝一番にハウステンボスを出発し、夕方ごろの便で帰ってくれば、
まあなんとか夜の一番遅い便には間に合います。なんとかなります。
タクシーで有料道路を利用してもらえば6000円/30分程度の道のりではありますので、
シャトルバスの利用が厳しい場合はタクシーを呼ぶという選択肢もあります。
いずれにせよ、バイオパークは動物好きにとっては完全な時間泥棒です。
可能な限りの時間を割り当てることをお勧めします。
・バイオパーク主軸の二泊三日旅行
時間にさえ余裕があるならばこちらの方がお勧めです。
長崎空港に到着したその日は長崎の市内観光にあて、夜の内にハウステンボスへ移動。
お好きな場合は稲佐山から夜景を見るのもいいと思います。
夜にはハウステンボスの(いろいろな意味で)ものすごいイルミネーションと向き合って疲れた体をしっかりホテルで休めるといいとおもいます。いやハウステンボスのイルミネーションほんとなんかこう、すごいんですよ。セーブスポットほしくなりますよ。
ちなみにホテルオークラJRハウステンボスは大浴場がついてて楽しいです。
2日目はバイオパークに朝から夕方までどっぷり。効率よく遊びましょう。
3日目はおみやげとかを買って早めに帰ってもよし、
またはバイオパークの気に入ったところだけ、またはPAW単体で遊んでもよし。
こちらがお勧めなのは、朝から夕方までバイオパークにいることで、動物たちの動きが少しずつ変化するのを観察できるところです。最高。
バイオパークにいくときのお勧めアイテム
・汚れても良い服(飾りの少ない物がおすすめ)
リスザルの森に入る以上、必需品です。
パーカーの紐やジャケットのボタン、なんかついてる飾り、これら全ては奴らにとってはおもちゃそのものです。また、動物がガンガンくるため、汚れても良い服装で挑まねば後悔します。
極力シンプルでとっかかりの少ない服を着るようにしましょう。
旅行の際は荷物を減らしたいからと同じズボンをはき回す人も多いかも知れませんが、念のため予備を持っていくか、洗ったらすぐ乾くような素材のものがおすすめです。
・蓋が出来る鞄
リスザルの森に入る以上、必需品です。
そうでなくともはみ出ているものをカピバラや山羊が引きずり出すことはバイオパークでは日常茶飯事なので、きちんと蓋ができる鞄を使うことをおすすめします。
・紐のない歩きやすい靴
紐はあってもいいんですが、しまいしょう。私はフラミンゴにつつかれたりしました。
・小銭入れ
エサガチャに大量に突っ込むことになるので、予め百円でパンパンに。
・アルコール除菌ティッシュやジェル
動物とふれあうことが多い上、手洗い場の水は冷たいので……。
同じ理由でハンカチや手ぬぐいなどもお勧め。
ただしティッシュのゴミやハンカチなんかはリスザルにかっぱらわれます。注意。
ファスナーのあるポケットの中などにしっかりしまいまそう。
リスザルどんだけだよと思われるかも知れませんがマジで奴らはやばいよ。
・アクセサリー入れ
旅行先でもオシャレがしたい、アクセサリーをしていたい。
その気持ちはわかりますが、アクセサリーは動物のおもちゃになります。
特にリスザルにピアスをかっぱらわれたりします。
外して入れるためのアクセサリーケースを持参するか、アクセサリーをそもそも全て外しておくことをお勧めいたします。
最後に
バイオパークのホームページに、とても素晴らしい文章があります。
バイオパークは「動物が好き」のお客様でも少し勇気が必要な場所かもしれません。なぜでしょうか?
バイオパークではお客様が歩く道で、ミーアキャットやキツネザルなどの動物に出会うことがあります。フラミンゴやカピバラなどの飼育場では出入り自由で、彼らと人間との世界に隔たりはありませんから、近づくことも、触ることも、さらにはエサをやることもできます。ただし、お客様が一方的に動物を観察する側に立つことはバイオパークではできません。だから「こわい」のだと思います。
でも、動物たちもお客様のことを「こわい人じゃないかな?」と思ってみています。そういう動物の気持ちを想像してゆっくり近づいて、やさしくさわってあげてください。きっと心もふれあう「特別な出会い」になりますよ。
ここにバイオパークの精神が凝縮されているように思います。動物と人間が、それぞれ相手を推し量りながら同じ空間にいる、そんな気がします。
普段触れられないような生き物に触れることができるのはとても貴重な経験ではありますが、そこで動物が何を考えているかをきっちり読み取らなければ、彼らだって不安になり、攻撃してくるかもしれません。
噛みついたりひっかいたりするかもしれません。実際私もちょっとかじられました。
ですが、その反撃の機会が彼らにあっても当たり前なんです。
そういうところがバイオパークのいいところなんじゃないかなあ、と思いますし、もしかしたら動物たちはそれを教える為に寄ってきてくれるのか?と錯覚するほどです。
いやまあ、これエサを求めてるだけだな?みたいな人達もいるんですけどね。